航空無線通信士の勉強方法は?ちゃんと対策して合格を目指そう
どうも。
皆さんお待ちかね。
パイロットには必須の資格、航空無線通信士の勉強方法でございます。
しっかり対策して合格してくださいね。
航空通と航空特どっちを取ったらいいの?って人はこちらから
航空無線通信士の試験
まずは予備知識として知っておかないといけないことを。
試験科目
無線工学
法規
英語
電気通信術
の4科目です。
後述しますが、英語はリスニングを含み、電気通信術は受話と送話をやります。
試験の形式
無線工学・法規・英語は多岐選択のマーク方式。
マークミスがないように気をつけてくださいね。
問題用紙は持って帰れます。
自己採点する場合は、問題に自分の解答は丸をつけておきましょう!
配点も各科目で違います。
・無線工学
14問で、A問題10問配点5点で50点、B問題4問(1つの設問に5問各1点で5点)20点の70点満点。
・法規
20問で、A問題14問配点5点で70点、B問題6問(1つの設問に5問各1点で5点)30点の100点満点。
・英語
英文和訳の大問が2問(長文読解5問各4点で20点、短文読解4問各5点で20点)40点、和文英訳3問(1つの設問に5問各2点で10点)30点、英会話(リスニング)7問各5点で35点、105点満点。
・電気通信術
受話は書き取り式。
ひたすらフォネティックコード(これも後述)を聞き、100個アルファベットを書き取ります。
1問1点で100点満点。
送話は口述式。
こちらはフォネティックコードを100個、試験官の前で言っていきます。
こちらも1問1点で100点満点。
詳しくは電気通信術で書きます。
試験時間
9:30 無線工学(90分)
11:10 法規(90分)
〜昼休憩〜
13:30 英語(90分)
15:40 電気通信術(受話が10分程度、送話は順番次第で終わる時間が変わる)
大体いつもこの並びになってます。
※電気通信術は翌日になることもあるので注意!(受験票をしっかり確認!)
電気通信術以外、試験時間は1時間半となっています。
一定時間過ぎて解き終わっていれば途中退室もできます。
無線工学と法規は大抵みんな途中退出していきます。
途中退出してもよいとアナウンスされるので、その指示に従ってください。
電気通信術は、受話の開始時間を変更してやる場合もあるので要注意です。
僕が受けた時は、無線工学の前にやりました。
送話は呼ばれた順にやっていくので、終わりの時間はわかりません。
早ければ開始後に10分もすれば終わりますし、遅ければ受験者全員を待って最後の可能性もあります。
合格基準
さて合格基準ですが、
無線工学 70点中49点
法規 100点中70点
英語 105点中60点※英会話(リスニング)が15点未満の場合は不合格
通信術受話 100点中80点
通信術送話 100点中80点
無線工学と法規が7割、英語が6割、電気通信術が8割で合格です。
英語のリスニング要注意!
英語の筆記が満点でも、リスニングで15点以上取れないと英語が不合格です。
科目合格もありますが、できたら1発で通るようにしましょう。
航空無線通信士の勉強法
過去問ひたすらやっとけ。笑
って言ったら怒られそうですが。笑
実は無線工学と法規は何年か分の過去問と問題&答えが同じ内容で出るので、過去問をひたすらやった方が効率がいいです。
この問題が出たらこの答えって感じで覚えるとよいです。
過去問はDropboxにまとめておいたので、自由に使ってください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
けど過去問だけだと、なんで間違えたかわからないなどモヤモヤする人もいるでしょう。
その場合は、この参考書がオススメです。
初めて手をつける方にも一番わかりやすいと思います。
各科目の勉強法も簡単ですが載せておきます。
少しでも参考になればいいけど。
無線工学
過去問ひたすらパターン。
正直文系には辛い内容です。
僕が受けた時は、過去問と同じ計算問題で答えも同じ数字っていうのが出て、内心こんなのでいいの?って笑いました。笑
最低5年分は何回もやった方が良いです。
内容まで詳しくって人は上記の参考書を。
法規
過去問をひたすらパターン。
こっちは理系の人には辛いかな?笑
問題と答えが過去問と同じように出ます。
こちらも同じく最低5年分は何回もやった方がいいかと。
過去問の中でも年度によっては、似たような問題で答えが違うパターンもあるので、覚え間違いに注意です。
同じく参考書に詳しく書いてあります。
英語
英語は毎回違う問題が出ます。
パイロット目指してる人は英語は大丈夫…だよね?
普段から英語を勉強してる人は、そんなに心配する必要はないように感じます。
ただちょっと特殊というか見慣れないというかそういった内容ではあります。
ちなみに2002年の過去問からやっていくとどんどん難化していくのがわかります。笑
大問1は長文読解です。
たいていは航空関係の内容が出ます。
読んでて面白いと思う内容が出たことも。
普段から英語をやっていればスラスラ読める難易度だと思います。
TOEICのPart7くらいの長さ。
大問2は短文読解です。
主に国際電波法規から出ます。
ナンジャラホイ。
これ、調べても上記とは別の参考書の紹介ばかり出るんだなぁ。
僕は過去問の訳をしながら覚えました。
イメージで言ったら法規で聞かれた内容の英語版みたいな感じかな。
大問3は和文英訳の穴埋め問題。
選択肢の単語は英検準2級〜2級程度かな。
単語知ってて文法が出来れば解けます。
こちらも航空関係の問題が結構出たりするので、その辺の単語を押さえてください。
英会話(リスニング)はある意味、苦戦するかもしれません。
普段のTOEICなどに慣れていると外国人の早口を耳にしてますよね?
航空通はザ☆日本人の方の日本英語です。笑
↑2019年2月の試験でネイティヴの発音になっていたとの情報が入りました。
今後の動向に注意してください。
3回読まれます。
最初の2回はゆっくりで、最後の1回は早口です。
7問のうち、最初の2問は一般的な内容。
残りの5問はこちらも航空関係の問題です。
過去問に読まれた問題文が載っているので、そちらでどんなのが出たか確認してください。
そして念を押しますが、リスニング15点未満は筆記が満点でも不合格になります。
聞きにくいかもしれないですが、しっかり聞いて答えてください。
電気通信術
さて醍醐味と言ってもいい電気通信術。
フォネティックコードを覚えないといけません。
訓練において頻繁に使う重要なやつです。
フォネティックコードはアルファベット26文字を航空無線特有の読み方をします。
なんでかって?
聞き間違えを防ぐ為だよ。
つまりとても大事。
絶対に覚えてね。
Aはアルファ、Bはブラボー、CはチャーリーなどなどZまで。
はい。
電気通信術はこのフォネティックコードを「聞き取れるか」と「言えるか」が問われます。
まず受話から。
これはフォネティックコードの音声を聞いてアルファベットを書き取ります。
時間は2分で100字です。
インディア・ケベック・ヤンキーなどと流れるのでI・Q・Yと書き取っていきます。
5文字で一区切りです。
間違えないように書いてね。
直す時間はほぼない&どんどん流れていって直してて聞き取れないとかなるから。
これは結構、集中力が必要です。
次に送話。
こちらは試験官の前で、渡された紙に書いてあるアルファベットをフォネティックコードで読み上げていきます。
時間は2分以内で100字です。
必ず読み始める前に「始めます、本文」と言ってください。
F・N・Tなどと書いてあるので、フォックストロット・ノベンバー・タンゴと読みあげます。
5文字で一区切りしてください。
100字フォネティックコードで読み終わったら、「終わり」と言ってください。
間違えた場合は「訂正します」と言って、間違えた文字の2〜3字前から言い直してください。
落ち着いて読み上げてくださいね!
※ちなみに試験官とは1対1ですが、同室で別の受験者が読み上げています。笑
つられて他の受験者のフォネティックコードを言わないように注意してください。笑
iPhoneやiPadなどをお使いの方は、このアプリで受話と送話の練習ができます。
さすがに動作確認ができないAndroidのアプリの紹介はできません。
受話と送話の採点基準です。
送話で、訂正は3字までなら減点されません。
噛んだり間違えても訂正すれば大丈夫、と思って受けてください。
受話でもし間違えたと思ったら、消してしまう方がいいかな。
誤字より脱字の方が減点が低いです。
そして品位ってなんだよ。笑
80点以上で合格なので、どちらの科目も落ち着いてやれば大丈夫です。
まとめ
とにかく過去問。
何回も繰り返し解いて、問題と答えをリンクさせて覚える。
心配ならやさしく学ぶ航空無線通信士試験で確認する。
電気通信術の送話は何度も口に出して覚える。
受話は何度も聞いて書き取りの練習をしておく。
以上!
健闘を祈ります!